思わぬ転機 サラリーマン大家へ!
FIREを目指し始め一年が経過した2014年初めに、米国インデックス投資や日本高配当株投資以外に何か効率的な投資はないものかと模索していたときに、不動産投資に関する話を目や耳にすることが増えてきました。
それでもワンルームマンション投資の危険性や仕組みが明瞭でない不動産投資スキームは本能的に危険だと感じていたので、決して立ち入りませんでした。
当時も今も続く低金利の時代にサラリーマンでも購入出来るような優良投資案件があればなあ、と考えているときに、会社の辞令で担当する取引先のエリアが大きく変わることになりました。
私の会社は全国に支社が配置されている会社で、当時関東エリア支社に属し埼玉県地区を担当していた私の次の配属先は千葉県地区で、取引先の拠点も千葉県の最南端までフォローする必要があったので、当時住んでいたさいたま市から最南端のエリアまでフォローするのはかなり厳しい状況となってしまいました。
関東地区のどこに配属されてもカバーできる中間点のさいたま市に居を構えていた私ですが、今回は厳しい担当エリアとなりました。
そこで、会社の総務や人事に問い合わせてみると、勤務に支障をきたす場合は転宅を伴う転勤を許可するが、単身者については住居費の補助は3万円までの規約との回答があり、夢見ていた資産拡大どころか、二重に生活費がかかるピンチを迎えることになったのです。
そこで、私は住んでいた自宅分譲マンションを賃貸として貸し出すことを考え、不動産屋に賃貸相場を問い合わせたところ、およそ月15万円の家賃、つまり年間180万円の家賃が見込めるとの話があり、不意に自宅マンションによるサラリーマン大家への道を進むこととなったのでした。
問題点は、独身者には広い3LDKの部屋で長く過ごしてきたことで、あまりにも捨てられない荷物が多過ぎて新しい場所でも広い部屋が必要となることでした。
いくら180万円の家賃収入が入るとしても、広い部屋を借りると相応の家賃がかかってしまい、その上貸し出すマンションの管理費や修繕積立金、固定資産税など年間50万円ほどは自分が負担し、その上不動産所得が発生することで所得税がかかり、実質千葉で負担する家賃は相殺しきれず赤字になってしまうのが明らかでした。
少し早めに担当変更の内示を貰っていたので、転宅までに2ヶ月半の猶予があったので、その間、私は無い頭をフル回転させてどうすれば資産を毀損せずにこの状況を解決できるかを考えたのです。
なぜか分譲マンションモデルルームへ
内示の後のとある休日に、私は千葉県に出向き、広くて安くて住みやすい物件を見つけようと千葉方面へと向かったのですが、電車の車内で何気なく見上げた吊り下げ広告に綺麗な分譲マンションの案内を見つけました。
そこには3000万円を切る物件価格と、低い変動金利で計算された異常に安い月々の支払い金額(4万円台!)が表記されていて、古くて質の劣る3LDK賃貸物件よりも新築で装備も最新で、はるかに安い月々の支払いの分譲マンションの物件に目が釘付けになってしまったのでした。