45歳ー11年前当時の危機感
きっかけは桜の花で、4月を過ぎても仕事に追われ、会社と取引先と自宅の行き帰りだけの日々を過ごしており、気がつけば今回も満開の桜を見ることが出来なかった。
正確に言えば街中に咲く桜を目にすることはあったが、仕事モードの頭でその景色を楽しむことは出来なかった。
「残りの人生で満開の桜をあと何回楽しめるのだろうか?」
くだらないといえばくだらないが、歳を重ねると花見や海水浴、紅葉や初雪などを体感をすることが自分の残りの人生と照らし合わせる指標となっているのを感じるのでした。
仕事は嫌いではなかったが、自分の性格上、24時間仕事のことが頭から離れず仕事以外の人生を楽しめずにいたので、それらからいち早く解放されたいという想いが募るようになったのです。
このことがきっかけで、会社員を辞めた後の生活のため、先ずは資産をどう確保するか、お金はどれくらい必要なのかを調べ始め、本屋さんでふと手に取った書籍に「FIRE」という言葉を見つけて、それは既に概念として海外では一般的であり、そして誰もがそれを実現可能であることが書かれていたのです。